明治末期から大正時代にかけて、愛知県の三河地区に適した種として作出されました。体格は名古屋種よりやや小さく、鶏冠は鮮赤色の単冠で、深く5歯にわかれているのが特徴です。
在来種?比内鶏
秋田県北部の大舘盆地を中心に古くから飼育されてきました。縄文時代以前から生息した、日本固有種です。首が長く鶏冠が小さいのが特徴です。1942年に天然記念物に指定されました。
在来種?名古屋種
1882年に名古屋産の地鶏と中国産のバフコーチン種とを交配してつくられました。名古屋コーチンといわれる鶏の品種です。初めは脚毛が多いのが特徴のひとつでしたが、改良されて現在は、脚毛のないものとなりました。卵肉兼用の品種です。
在来種?対馬地鶏
長崎県対馬の古くからの在来種のひとつです。肉垂れ部分に髭状の羽毛を有しているのが特徴です。
在来種?土佐地鶏
高知県原産の在来鶏種です。昭和16年に天然記念物に指定されました。近年、この高知原産の土佐地鶏(雄)とアメリカ原産のロードアイランドレッド(雌)とをかけ合わせた一代雑種の「土佐ジロー」が作られ、高級な卵と肉が脚光を浴びています。
在来種?土佐九斤(とさくきん)
高知県で、コーチンをもとに作出された鶏です。
在来種?蜀鶏(とうまる)
新潟県で古くから飼育されてきた鶏です。長鳴き類に属しており、羽毛は緑黒色で「真黒(ほんぐろ)」とも呼ばれます。
在来種?東天紅鶏
平安時代に、中国から入ってきた小国系の美しい鶏です。オスの尾は長く、1mに達します。長鳴き類に属しており、長いものでは20秒に達します。
在来種?矮鶏
江戸時代初期に東南アジア方面から日本に渡来し、現在の体形に改良されました。小型で、尾羽が直立し、足が短いのが特徴です。
在来種?小国鶏
一般的には「しょうこく」と呼ばれることが多いですが、「おぐにどり」と呼ばれることもあります。今の中国の昌国(しょうこく)から日本に連れてこられました。闘鶏として古くから飼育され、三重県、京都府で多く飼われています。長鳴き類に属しており、時間を正しく知られたことから、「正告」とも呼ばれました。昭和16年に天然記念物に指定されました。